About FRP

FRPとは、繊維強化プラスチック(Fiver Reinforced Plastics)のことです。
プラスチックの中に、強化材である繊維を混ぜ、強度を高めた複合材です。

FRPの特徴

POINT1
FRPはガラス繊維を強化材とし、熱硬化性樹脂を組み合わせた複合材料で、他のプラスチックと比較出来ないような大きな引張り強さや衝撃値をもっています。鋼と比較してみても引張り強さは鋼の1/2ですが、比重は1/4で比強度は2倍となりジュラルミンに勝る比強度を示し現在工業的に入手できるもののうちでは最高級の軽量構造材としての高性能を誇っております。
POINT2
鉄は錆びやすく、木材は腐りやすい。FRPは錆びず、腐らず、長期間の屋外暴露にも強度の劣化はほとんど認められません。
POINT3
-50℃~120℃におよぶ広範囲な温度変化に対しても優れた耐久性があります。
POINT4
軽量、高強度であり、工場にてほぼ完成品として出荷する為、工期も短く現場施工が容易です。
POINT5
致命的な損傷で無い限り修理可能ですので、万が一のときでも安心です。
種別 比重 引張りMPa 衝撃強さKJ/m
FRP 1.8~1.9 290~470 100~160
ジュラルミン 2.8 370~430 200~400
アルミニウム 2.7 70~110 600~900
鋼鉄 7.85 570~700 400
硬質塩ビ 1.4 60 3

こんなところにも FRP

材料としてのFRPの用途は、非常に多岐にわたり、人間の生活全般に深く関わっています。
FRPは、「鉄よりも強く、アルミよりも軽く、そして錆びない」新しい材料として普及し、今日では日常生活の身の回りにも意外と多く使用されています。
高い防水性と耐久性を生かして浴槽や、ボート、自動車、鉄道車両、航空機などに使用されています。

  • 汎用性の高いFRP製品は宇宙産業にも進出しています
    (C) 三菱重工/JAXA

  • ますます高性能化が進む浴室ユニット

  • 高強度、耐衝撃性で金属を超えたCFRP製航空機部品

  • 富士山頂のシンボルであり「台風監視の砦」として35年間活躍した富士山レーダードーム。富士吉田市に体験学習施設として現在も活躍中

  • スポーツマンの能力を最大限に発揮させる様々なスポーツ用品

  • スリルとスピード感あふれるウォータースライダーは安全性が何よりも重要、ここでもFRPの耐久性が生かされている

  • 軽量、高強度を生かしモータースポーツの高性能化に寄与するCFRP

  • 優れた耐候性と電波特性を生かしパラボラアンテナ用レドーム

  • 1970年に開催された大阪万博のシンボル。太陽の塔を飾るFRP製太陽の顔